
accident in "blue side"
◇ accident in "blue side" ・・・・・・3
「今一番女性誌で取り上げられているのはリゾートプールよ!!」
せっかくの休日
俺はいつの間にか車まで出すはめになっていた。
「素敵ねぇ・・・、まるで日本じゃないみたい・・・・・・」
隣では姉貴が例のうそ臭いパンフレットに真剣に見入ってる。
・・・俺がバカならこいつは大バカだ。
その姿に内心密かに罵詈雑言を浴びせ、俺はどうにか心の平静を保っていた。
胸糞悪いリゾートプールは神奈川県某バイパス沿い、某所にあった。
バイパスから見えるのは鬱蒼とした森だけだが、中の舗装された道を少し上がると
やたらとでかい石の門が見えきた。
その門をくぐり、右手がゴルフ場の"Green Side"、左手が"Blue Side"なるらしい。
駐車場の入り口で身分証に会員証を見せて(・・・嫌な感じだ)案内された奥の建物に入る。
中はホテルのロビーのような造りだった。
窓辺にゆったりと置かれた清潔なソファ。
大きなガラス越し 鮮やかに揺れる緑と光。
自然と呼吸が深くゆっくりとしたものになっていた。
床の大理石の幾何学模様にいくつもの光が反射している。
吹き抜けの天井にも光りが満ち溢れていた。
「いらっしゃいませ」
ぼんやりと光の反射を眺めている俺たちに、落ち着いたトーンで声をかけてきたのは初老の案内係だった。
彼が勧めた飲み物を丁寧に断って更衣室の場所聞く。
こんなところで落ち着いたら きっと今日一日はこのロビーで終ってしまうだろう。